ノラネコが住む廃墟

本当は違う話をしようかと思ったんですが、

近所を散歩中にひょんなことが起こったので

その話について書こうかなと。


世間ではゴールデンウィークらしいですが、わたしは最近地元をよく散歩しながら

改な発見をしたりして色々考えています。


夕暮れ時、学生時代よく通った裏道を通り、家に帰ろうとしたときのことでした。

家全体が葉っぱに包まれた、ある廃墟を発見。

一瞬、人が住んでいるように見えて、びっくりしながら、

いやはや、どこに居ても廃墟ってあるんだな、なんて思っていました。


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アイルランドもいたるところに葉っぱに包まれた廃墟があります。

アイルランドの自然と共に同化した廃墟は、情緒があり好きな風景のひとつです。

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思わず写真を撮ったあと、向こうの方から、二人のおじいさんの視線を感じました。

強烈な視線だったので、胸騒ぎがしたのですが、その後やはり話しかけられました。


「なんで写真撮ってるん?」


明らかに一人のおじいさんはカンカンお怒り表情がよくお似合い。

もう一人のおじいさんは、前歯が一本しかないけど、まんまるお目々をした人が良さそうな人。

とある昔話にでてきそうなお二人です。


どうやら聞いた話によると、その廃墟にはノラネコが20匹も住んでるらしい。

餌を与えに来る人だと思われたらしく、事情を説明したものの、カンカンお怒りおじいさんは全然分かってくれてない模様。

「どこに住んでるん?」「ここは通っちゃいけない場所なんだ」とか言って

さすがのわたしもムシャクシャしてきた。


餌をあげてしまう人たちのせいで、ノラネコが増えて、このあたりはノラネコ被害が半端ないそう。。

あそこはノラネコの糞がそこら辺にあるんだよ、とか、夜はノラネコのせいで寝れない、家がノラネコにやられてる、などなど。。

困ったことに、法的にノラネコ被害は何も守られてないらしく、市も協会もなにもしてくれないそうで。。引っ越してください、としか言われないようです。


かわいそうだな、とは思いつつ、辺りに看板も何一つないので、とにかく看板とかたててください、と言っておいた。

通学でいつも通ってた道だったので、ここが入っちゃいけない裏道という認識もなかったし...。


久しぶりに地元に戻ったら、色んな公共施設がリニューアルしたり整備されていて、

なんだなかなかやるじゃん、と思ってた矢先、

表面上では見えないところでは、まだまだ色々問題があるんですね...

ここ一帯は見えないところで猫の村になっちゃってるんだな、と思いました。


アイルランドでも、この廃墟となったお城にはその昔このお城に住んでいた姫の魂が宿っているという伝説やら...

色んな話を聞きましたが、どこの国でも一緒ですね。猫にしか見えない何かが住んでいて、猫を魅了しているんだろうな...


もうすぐで家に着くと思った時、後ろから、人が良い一本歯のおじいさんが走って現れた。

1kmくらいは走ったのかな…。


「いや〜、外国から帰ってきて懐かしいなと思って通ってくれたのに、悪いことしちゃったなと思ってさ。たまにはまたその道通りに来てね。」


「俺は女と猫が居ない国に行きたいんだよ。」


人間界じゃ厳しいから、妖精か妖怪の世界が良いかもね、なんて心の中で思ったMihaなのでした...笑


最後に、アイルランド、クレア州のドゥーリンにある廃墟レポートを貼り付けておきますね。笑。

その日はチャリで20kmくらい、バレン高原を滑走しながら廃墟、遺跡を自力で探しておりました、笑。辺りはほぼいつも誰も居なかったな...笑

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